歯周病治療

    歯周病治療

    歯周病治療において、当院が心がけていること

    歯周病を改善するには、日頃の歯磨きと、定期的なクリーニングを行うしかありません。
    そのために、次のような対策を講じております。

    個々の患者様に合った歯磨きのやり方をレクチャーいたします

    歯周病治療

    磨けているところと、そうでないところを把握し、患者さまの歯の状態や、歯並びなどに合わせた磨き方の指導をします。
    磨けていない部分は、こちらでもお手伝いをさせていただきます。

    場合によっては、歯磨き自体を変えることもおすすめすることがあります。
    また、定期的に通院していただくことで、歯への意識を保っていただくよう、患者さまとのコミュニケーションも欠かさずに行います。

    歯磨きでは届かない汚れを取り除きます

    下記のような専用器具を用いて、歯磨きでは届かない部分や歯周ポケットの歯石、バイオフィルムの除去をいたします。

    超音波スケーラー
    音波による振動を利用し、大きな歯石を一気に除去します。歯肉縁に沿って頑固に付着している歯石の除去には、特に優れた機能を発揮します。

    手用スケーラー
    歯茎を傷付けることなく、丁寧に細部まで歯石を取り除くことができます。

    エアーフロー
    エアーとパウダーで汚れを強力に吹き飛ばします。たばこのヤニやコーヒー、紅茶、ワインなどによる、しつこい汚れの除去に効果的です。

     

    歯周病について

    歯周病治療

    歯周病は、歯と歯茎の境目に付いたプラーク*(歯垢)の歯周病菌が引き起こす病気です。
    歯周病菌は歯周ポケットに入り込み、歯を支える組織を破壊していき、進行すると歯が抜け落ちるほどに至ります。
    軽い症状を含めると、40歳以上の方の約7割が歯周病にかかっていると言われます。

    歯周病は、歯と歯肉の間に溜まるプラークによって発症します。
    初期の症状を歯肉炎と言い、症状はほとんど無く、ブラッシング時に出血がある程度です。
    しかし、放っておくと歯周炎に移行します。

    歯周炎になると、歯肉が腫れたり、膿が出たりするようになります。
    やがて歯槽骨(しそうこつ:顎骨のうちの、歯を支える土台となる骨)が溶けてきて、歯が動くようになり、最終的には健康な歯なのにもかかわらず、抜かなければならなくなったりするのです。

    *プラークとは
    プラークとは「食べかす」ではなく、虫歯菌や歯周病菌などが集まった「微生物のかたまり」です。
    食べかすを取り除くだけのブラッシングから、小さな微生物を取り除く正しいブラッシングへと意識を変えることがとても重要なのです。
    プラークが石灰化した歯石は、定期的な検診で削り取り、長く放置しないようにしましょう。

    初期段階では無症状

    歯周病治療

    歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因であり、初期の段階では自覚症状がほとんど無いので、気づかない人が多いものです。
    歯磨きが不十分なために歯と歯肉の間に細菌が棲みついてプラークが溜まると、そこに炎症が起こります。これが歯周病の始まりです。初期段階では自覚症状はほとんどありません。

    プラークが石灰化して歯石になると、通常のブラッシングでは取り除けなくなり、歯周病は悪化します。
    歯と歯肉が付着しているすき間に「歯周ポケット」ができて、さらに炎症が歯肉の内部まで進行すると、膿が出たり、歯肉溝が深くなったりしていきます。
    やがて歯根膜(しこんまく:歯と歯槽骨を繋いでいる組織)や歯槽骨が破壊され、歯を固定する力は次第に弱くなって、歯はグラついてきます。
    このままの状態を放置すると、ついには歯を失うことになります。

    全身の健康のためにも大切な歯周病ケア

    歯周病が進行すると、毛細血管を伝って歯周病菌のつくり出す物質が全身に運ばれてしまい、心臓病や肺炎、糖尿病などの発症リスクを高めたり、病状に悪影響を及ぼしたりすると考えられています。

    妊娠中の歯周病

    歯周病治療

    歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増殖する菌がいます。そのため、歯肉炎を引き起こしやすくなり(妊娠性歯肉炎)、しかもその進行は速くなります。
    また妊娠中に歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が産生され、この物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。
    すると、妊婦の体は出産の準備が整ったものと勘違いして子宮の収縮や陣痛が起こり、早産を引き起こす可能性が生じてきます。
    最近の調査では、歯周病の妊婦は約5倍も早産リスクの高いことが明らかになっています。
    特に妊娠中は口の中の清潔を心がけて歯周病を未然に防ぎ、もしかかっていたのなら早めに治療しましょう(妊娠4~8ヶ月の「安定期」の治療をお勧めいたします)。

    ――以上のように、全身の健康を保つ上でも、また安全な出産のためにも、常日頃からの歯周病ケアが大切になってくるのです。

     

    歯周病のサイン

    下記のような症状を覚えたら、早めにご相談ください。

    • 朝起きた時などに、口の中がネバネバする
    • 歯磨きをした時に、歯ぐきから血が出る
    • 歯と歯の間にすき間ができてきた
    • 口臭が気になる
    • 硬いものを噛むと痛む
    • 冷たいものを含むとしみる
    • 歯ぐきが腫れたり、膿が出たりする
    • 歯ぐきの色が、赤色や紫色に変化した
    • 歯ぐきがむず痒い
    • グラつく歯がある
    • 歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見える

    歯周病の治療

    歯周病の治療は、進行の程度によって方法もそれぞれ異なってきます。
    歯周病の治療で必要なことは、定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことと、日々の正しいブラッシングです。
    歯科に定期的に通っていても、毎日の汚れを落とさなければ、ほとんど意味が無くなってしまいます。
    正しいブラッシング指導をお受けになり、それをぜひ励行していただきたいと思います。

     

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